慢性的な人手不足に頭を悩ませている介護業界では、人材を確保するために積極的に求人の募集が行われています。人材不足に陥っている原因はいくつかありますが、中でも特に大きな問題となっているのが人間関係の構築です。ここで挙げる人間関係とは、職場で働く同僚や上司はもちろん、仕事で接する介護者とのコミュニケーションも含まれます。他業種から転職を経て介護業界へ進む人の中には、勤務時間や給料などの契約条件だけで決めてしまう人も多いのが実情です。これらの条件を重視することは決して間違ってはいませんが、どんなに条件が良くても良好な人間関係を築くことができなければストレスが溜まってしまいます。求人に応募をする時に、面接の段階で施設見学を希望して実際に自分の目で確かめることが基本です。
事業所によっては応募者の希望の有無を問わず施設見学が面接の一部に含まれているケースも少なくありません。こうしたあらかじめ面接に見学を含めている事業所は、見学をしている時の人間性がチェックされます。特に重視されるのが施設内で利用者とすれ違った時の応対です。前述したように介護の仕事は職員と利用者がしっかりとコミュニケーションを取ることが重要になります。自分から笑顔で挨拶ができないと、採用してからも利用者と上手くやっていけないと判断されてしまいかねません。ただの見学だからと気を抜かずに、しっかりと自分の良さをアピールしていくことが大切になります。